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もうすぐ175,000Km

2012年11月2日(金) 174,900Km

海王のメーターはこの週末に175,000Kmに達しそうです。
本国では珍しくないのでしょうが、東京ではなかなか到達しない領域かもしれません。

BMWの空冷ボクサーがこれくらい距離を走るとどうなるか?
一例としてまとめてみました。

  1. 期間
    海王は1150RTの最終型(2004年)なので、ほぼ満9歳。
    2008年5月に17,900Kmの認定中古車としてディーラーから購入しました。
  2. エンジン
    内部を開けてのO/Hは未実施。
    基本的に定期的(3333Km~5000Km毎)オイル交換だけです。
    好調を保つ為には1万キロ毎位に左右アイドル同調(というかスロットルバルブ周りの清掃)が必須。
    タペットクリアランス調整もDIYしますが、初回以外は点検のみで調整は不要でした。
    空冷で、特に冷間時には各部クリアランスが広めなのか、オイル消費が多目です。特にエンジンが完全に温まる前に高速道路を走ったりすると結構減ります。
    燃焼室内のカーボン蓄積が心配なところですが、今のところ極稀にフューエルクレンザーを投入するだけで、あとは3000rpm以下を常用しないように心がける程度。きっとエンジンを開ければカーボンで真っ黒なんでしょうが、今のところ特に不具合は感じません。噂ではカーボンが溜まり、最悪はEXバルブが溶けた例もあるようで正直心配ではあります。
    意外に神経質なのが点火系。ダイレクトイグニッションは熱か振動の影響で性能劣化が早いようで、10万キロは持ちません。
    ちなみにせっかくのツインスパークなのに、プライマリー側が死ぬと結局片肺になってしまいます。
    海王は右のダイレクトイグニッションへの配線不良で立ち往生、レッカーのお世話になったことがあります。(自走不能のトラブルはこれが唯一)
  3. 足回り、駆動系
    8万キロの頃にフロントフォークからのオイル漏れ、10万キロの頃にリアサスからのオイル漏れを経験しました。
    フロントフォークは、センタースタンドでトップケースを外した状態(前荷重になって前輪が接地)で"据え切り"すると、フォーク自体に横力が掛かり劣化が早まるようです。
    それ以降は気をつけて扱っているおかげか(そう信じたい)、2倍の16万キロをすぎても今のところ漏れはありません。
    リアサスのオイル漏れは寿命かな。20万キロあたりではまた漏れると思います。
    その時は前回外したサスをO/Hして取り付ける予定です。
    そういえば、パラレバーのベアリング交換時にドライブシャフトが固着していてシャフト自体を交換、という事もありました。
  4. ボディ、フレーム
    昔のBMWに比較すれば薄くなったらしいですが、それでも厚みがあってかっちりしたカウル類は、取り付け取り外しの時もパチっとしていて気持ちよいもの。
    ビアリッツブルーという紺色の塗装の"質"は、最近のクルマのそれに比較すると、平滑度などだいぶ落ちますが、それでも綺麗に洗ってコーティングなどしてあげれば新品時と同程度の艶を維持しています。
    塩害対策なのか、マフラー以外に錆びる部分がほとんど無い設計なので、そういう意味でもハーレーなんかよりずっと実用的です。
  5. 電装品
    細かい電球の球切れなどはありますが、大物(ABSやECU)は今のところ無事に働いてくれています。
    また、この大きなフラットツインエンジンの始動ではバッテリーの負担が大きいようで、2年に1回(7万キロ程度)のバッテリー交換が必要です。(バッテリー自体は結構高価)
    尚、球切れすると気になるけど交換が大変なメーター照明は2009年2月にLED化、最近のクルマに比較すると暗いヘッドライトは2009年12月にHID化して武装しました。
    HIDはトヨタ純正品の流用で、装着から3年(10万キロ)になりますがまったく不具合は発生していません。
  6. 維持費など
    17万キロ時点のデータでは、ランニングコスト(燃料費+整備費)として1Kmあたり11.4円。(1000円札1枚で100Km走れるので、プライベート快速としてはなかなか経済的です)
    税金や保険等の(乗らなくても掛かる)費用は、年間3万円程度です。
    年間1万キロ走る人なら、コミコミ15万円弱ということになります。
    17万キロ、というのは極端としても、ある程度距離を走ったBMWバイクでも、ある程度自分で整備する覚悟があればむちゃくちゃコストが掛かる、というわけではなく、安月給サラリーマンのお小遣いでも維持できる範囲です。

久しぶりにBMW認定中古車のサイトを覗いて見たところ、R1150RTは60万円~120万円といった分布。
ディーラーでなければ50万円くらいで手に入るかもしれません。
但し50万円でろくに整備もされていない(けど、外装はきれいな)中古車を買って、年間15万円でちゃんとBMWを楽しめるか、というと、まず不可能でしょう。やはり初期投資にある程度の予算は確保したほうが、結果的に経済的だと思います。
実際、これくらい古くなってくるとディーラーではなく専門店から買ったほうがメリットは大きいかもしれません。ちゃんと整備されてきた個体を選ぶことが必要になりますが、それは中々判断が難しいものです。たとえば大阪のエルフさんのようなショップから買うなら安心かもしれません。

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コメント

最近、はるかぱぱさんの更新頻度が高くなってきて楽しみが復活しました、ありがとうございます。
もう175,000キロですか、私の2.5倍以上ですね(^^;

拙宅のRTは年間1万キロペースで、さあこれから、って時に壊れたり壊したりしているので、なかなか目標の年間15,000キロのペースに乗りません。

先日、最も恐れていたABS故障に見舞われ、今回ばかりは絶望かと暗鬱としましたが、どうにかABS & サーボを捨てて部品代だけで復活できました。

おっしゃるようにバルブの溶解は私も戦々恐々です。
ほかにもクラッチレリーズも心配な部位。
喫緊の大きな課題としては、へたって来ている前後サスの交換です。
交換しなくても走れるのですが、乗り心地がだいぶスポイルされてきているので、ボーナスしだいで考えます。

これからRTの本領が発揮される冬ですね。
凍結に注意して通勤にツーリングに走りましょう(^^)

Kachi//

投稿: Kachi | 2012年11月 2日 (金) 19時42分

Kachiさま、こんにちは。
ようやくブログの更新が出来る位に仕事が落ち着いて(慣れて)きました。
ABSの記事は大変興味深く読ませていただきました。PDFのガイドブック(笑)期待しています。
BMWのバイクは、古くなってくると色々心配もありますが、しっかり整備してあげれば、ちゃんと応えてくれる機械としての素姓の良さを持っていると思います。
これからも、乗って弄って(壊して?)楽しみましょう!

投稿: はるかぱぱ | 2012年11月 4日 (日) 15時10分

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