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ホンダとBMW、それぞれの12万キロ

2011年5月6日(金)128,174Km

先日の山陰行きで海王の総走行距離が128,000Kmを超えました。
これではるかぱぱの2輪車における同一車両による最長不倒距離が更新されました。

今までの最長は128,082Km(ホンダCB750・RC42)。CB750といっても往年の名車のほうではなく、教習車として活躍している地味な奴です。
我が家では"ヤックル"としてこどもたちにも大人気でしたが、3年前に海王に入れ替え。この程ヤックルの記録を追い越すことになりました。
バイクで10万キロ、というと珍しいほうだと思いますが、今日は日独代表の2台を12万キロ酷使してみての印象を比較しながらまとめてみたいと思います。

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  1. エンジン
    【CB750】
    この程度の距離ではたとえ2輪車用であっても日本製のエンジンがダメになることはありません。
    実際オイル消費から見てもエンジン内部の磨耗が進んだ気配は感じられず、出力の低下も気になりませんでした。
    あわせ面などからののオイル滲みも無く、乗り始めたときと変わらない頼れる奴、といったエンジンでした。
    12万キロの間、行ったことは1万キロに3回のペースのオイル交換だけ。
    1回だけキャブにゴミが詰まったのか、出先でオーバーフローして驚かされましたが、これもプラハンマーでコンコンってやったら治ってしまいました。
    但し、終盤は油圧のラッシュアジャスターによるバルブクリアランス調整が緩くなってきたのかガシャガシャした音が気になりだしていました。
    乗り続けるならこの辺のオーバーホールをする時期が近かったと思います。
    【R1150RT】
    空冷ボクサー特有のバサバサした音でアイドリングするこのエンジン。こちらも(元々多目の)オイル消費に変化は無く、内部の磨耗が進んでいる気配はありません。
    ディーラーでは距離だけ聞いて「そろそろO/H時期ですね」なんて言われますが、熟成したガソリンエンジンはちゃんと管理してあげればこの程度で磨り減ったりはしないのです。
    こちらも12万キロの間、行ったことは1万キロに3回のペースのオイル交換だけ。
    但し点火系は弱点のようで、シリンダーヘッドに埋め込まれるダイレクトイグニッションは熱の為か劣化が早く、エンジンの調子を悪くする原因になりやすいようです。
    少なくともツインスパークの後期型においては、プライマリー側のプラグの火が飛んでいなくてもエンジンは回り続けるので判断が難しいのも困った点です。
    バルブクリアランスは定期的に調整の必要がありますが、その分ちゃんと調整してあげればいつまでも異音を発することなく快調で、ちゃんと整備することが前提であればこちらのほうが"長持ち"といえると思います。(逆に乗りっぱなしにはできません)
    距離によって大きな差が出ないホンダに比較すると、距離を増すごとに当たりがついて調子が上向くように感じるのもドイツ車ならではで、乗り始めから今までで一番調子がよいのは12万キロを走破した今、というのが贔屓目無しの印象です。
  2. 足周り、駆動系
    【CB750】
    フロントフォークは途中でオイル漏れを起こしシールを交換しました。
    リアサスペンションは無交換のまま、純正で12万キロ使っていましたがまったく問題はありませんでした。
    峠をバリバリって走るのであれば違うのでしょうが、通勤・ツーリング主体の用途ではこれで十分。無事これ名馬です。
    これはCBの問題ではありませんが、ドライブチェーンの手入れには泣かされました。
    チェーンルブはモソモソに固着するのが嫌でずっとエンジンオイルを1駒ずつ垂らして指でローラーを回す、という作業を500Km毎(つまり毎週!)行う必要がありました。
    雨の日に走れば、深夜の帰宅後、チェーンが錆びる前にチェーンメンテ。冬は特に辛いです。
    10万キロ事にスコットオイラーという自動注油装置をつけるまで、バイクの整備=チェーンメンテ、といった様相でした。
    まあ、こうやって使えばチェーンも5万キロは持ちますが、バイク買い替えの大きな要因になったことも事実です。
    【R1150RT】
    フロントフォークからのオイル漏れも経験しました。RTのフロントフォークはただの"筒"でサスペンションとしては機能していませんが、シール交換を行う必要がありました。作業はかんたんです。
    リアサスは10万キロ頃にオイル漏れを起こしました。この時フロントサスもバランスをとる為に同時に交換しました。
    交換した部品は1万キロ程度使用した中古品です。
    ドライブチェーンのないBMWは2万キロ毎のギアオイル(エンジンオイルとは独立している)を交換するだけで雨の日も風の日も使い続けることが出来ます。
    定番トラブルとされるシャフトドライブのシールからのオイル漏れもいつかあるでしょうが、日頃の楽チンさを考えると許せてしまえそうです。
  3. ボディ、フレーム
    【CB750】
    タンクにはフランス製のバグスター・タンクカバーをつけていたこともありキャンディレッドのペイント部分に大きな劣化は感じられませんでした。
    但し、カウル類やシートの取り外しなどがゴワゴワしていて何度も取り付け取り外しをしてゆくとだんだん緩くなってしまったり爪が折れてしまったりでがっかりです。
    メッキのマフラーは磨きすぎてメッキが曇ってしまいましたし、アルミホイールのリム部分は磨いてもすぐに白くなるのでチェーンオイルに汚れるままにしてオイルコーティング!?して使っていました。
    各部でむき出しの鋼管フレームもブーツなどが摺れるところは錆が進行していました。
    【R1150RT】
    ネイキッドのCBに比較してペイント部分の面積がはるかに大きいRTの場合、塗装面の状態がそのままボディの印象になります。
    幸いバイアリッツブルーの深い色合いは未だ褪めることなく、ツルンペロンとしたボディを洗うだけですぐに新車(以上)の輝きが蘇ります。
    カウルなどのパーツがカッチリ取り付いているのが印象的で、何度取り付け取り外しを行っても確実にフィットします。
    ドイツは融雪剤の国なので、下回りは入念な防錆処理が施されており、錆びるパーツを使用していないことも実用としてはありがたいことです。
    残念ながら唯一のメッキパーツであるマフラーの下部には部分的に錆が出てしまいましたが、使用条件を考えるとその他がまったく錆びていないことのほうに驚かされます。
    ハーレーはとても良いバイクですが、こういった点で実用には出来ない(したくない)と思います。
  4. 電装
    【CB750】
    これもさすが国産車。ほとんどトラブルはありませんでしたが、最後にウィンカーが上手く点滅しない故障がありました。
    ハンドル基部を回りこむエレキワイヤーの皮膜が摺れてフレームに短絡していたのが原因でした。"過走行"ならではのトラブルです。
    部品単体では耐久性は十分のようですが、電線のルーティングなどを見ると華奢な部分もあるようです。使い続けるとアチコチで皮膜が摺れてくるのかもしれません。
    バッテリーは開放型指定で、すぐに液が蒸発してしまうのも結構気を使いました。
    【R1150RT】
    メーターのバックライトが良く切れるので、LEDに交換してからは電装系のトラブルはありません。
    バッテリーはカウルの奥底に鎮座していますが、バッテリー上がりのときはカウルを外さずにジャンプできるようになっているのは助かります。
    但し電装は距離というより年月で劣化が進むでしょうから、これからが正念場かもしれません。
    CBには無いモトロニックとかABSユニットとか壊れないで欲しいものです。
  5. オイルなど
    【CB750】
    だいたい1万キロに3回のペースで交換していました。
    ブランドはWako'sのプロステージが多かったでしょうか。
    比較的オイルの種類には寛容で、何を入れても不満を感じないエンジンでした。
    但し湿式クラッチも潤滑も行っているので、4輪用オイルの使用には制限がありますので、基本は割高なバイク専用品から選ぶことになります。
    【R1150RT】
    こちらも1万キロに3回程度のペースで交換しています。
    夏場は4回/1万キロ、冬場は1回/1万キロ、という感じでエンジンの調子を見ながら加減しています。
    このエンジン、エンジンオイルの状態に敏感で、夏場に油温があがりすぎてオイルが劣化するとすぐにガシャガシャした回り方になってしまいます。
    いままでこれほどオイルの変化に敏感だったのは、学生時代に乗っていたスバルレックス(軽自動車)だけです。
    最近はコストコでシェブロンオイル(安い鉱物油、但しSMグレード)を買って、劣化を感じたらすぐに交換するようにしています。
    モチュールも良いですが、100℃以上に晒されたときに劣化するのは変わらないからです。
  6. 維持費
    【CB750】
    燃費はレギュラーで20Km/リットル程度。
    整備費は正確な統計無しです。おそらく3円/Km程度ではないかと思います。
    【R1150RT】
    燃費はハイオクで18Km/リットル程度。
    整備費は5.2円/Km
  7. まとめ
    こうやって比較するとどちらも同じような感じですが、実際の印象はかなり違います。
    CBが8万キロころから明確な"下り調子"であったのに比較して、RTは12万キロにして未だ昇り調子。
    少なくともこれ以上CBを乗り続けるなら数十万円掛けていろいろな点に手を入れたい、という状態でした。
    もちろんこのままでも乗り続けられたと思いますが、完調を維持する為には一度大規模な"リセット"が必要でした。
    一方RTはここまでの定期的な消耗品の交換だけで気に障る劣化も感じられず、むしろ今が機能的には最高調、という状態を維持しています。
    これくらい走ればクルマでも各部のブッシングが劣化して乗り味が荒くなったりするものですが、海王は未だ全体にシャキッとしていて、滑らかなサスペンションストロークと吸い付くような高速直進性。特に今回のような長時間高速走行後のエンジンのまろやかな回り方は、精度の高いドイツもんの工作機械を実感させられます。
    この調子で行くと目標の50万キロも現実になりそうです。
    日本で使う分には明らかにオーバースペックですが、
    1台に長く(期間的にも距離的にも)乗り続けたい
    という方にBMWのバイクは未だ選ぶ価値あり、なのかもしれません。

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コメント

こんにちは
ガソリンタンクも外れ、ブレーキフールド交換も無事に完了し、ABSエラー表示も消えました。
また何か有りましたら、お聞きすることもあると思いますが、その時は宜しくお願い致します。

今回は、ありがとうございました。m(_ _)m

投稿: TAROU | 2011年5月 6日 (金) 15時27分

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